黒の代わりにも、様々な色の影や締めにも使える万能カラー、
シュミンケホラダムの「ニュートラルチント」です。
ニュートラルチントと言うと様々なメーカーから同じ名前で絵具が出ていますが、
シュミンケホラダムのものは他のものよりも赤紫がかっているのが特徴です。
濃く使えば黒の代わりにできるような色、水を含んで薄めに使うと温かい紫系の色が見える、同じ面で使っても楽しい不思議で独特な色合いが魅力的な色です。
また、シュミンケホラダムの透明水彩絵の具はその特有のとろっと感と透明度の高さが魅力!
シュミンケホラダムはドイツのメーカーで、
お値段が他のメーカーのと比べるとちょっとお高い絵の具なのですが、
色の溶けだしやすさや、筆にとったときのとろっと感、色をつけているときの滑らかさは一度経験すると戻れないです…!
透明度も全体的に高く、色を重ねても比較的濁りづらい気がします。
色のブレンドも得意で、他のメーカーではなかなか無いような痒い所に手が届く絶妙なニュアンスの色を出してくれる、私もお気に入りのメーカーです。
こちらがシュミンケホラダムの透明水彩絵の具のみを使用した、いばら姫をモチーフにした絵です。
ニュートラルチントは万能すぎて色んなところについ使ってしまいます…
バラの花や髪の毛・肌の影、背景の紫の部分の濃いところやベールの部分全体的になど…
薄い色の影として使うのもいい感じに締まるうえ、ただのグレーよりも味が出るので、よく金髪や白い服の影に使いがちです。
もちろんそのままの色を使うのも、元々がいい色なので暗い背景など汎用性高く使用できます。
さらに他の色と混色して使用するのもおすすめ!
葉っぱのところなど、なかなか渋い茶色がかった緑は単色で持っていなかったので緑系の色にニュートラルチントを足してこの色を作りました。
渋い味わいのある色にしたいときに混色で使うと良い感じにしてくれます。
こちらの絵では背景の紫がかったところや服・肌の影にも使用しています。
左の子の服の黒い部分もシュミンケのニュートラルチントです。
主役としても使えて、影の立役者にもなってくれます。
似たような用途でホルベインの「マースバイオレット」もお気に入りです。
さらに赤紫みが強く、暗い色ですが華やかなので、よく肌の赤みのある影に使用しています。
透明水彩は綺麗な明るい色に目が行きがちですが、色を締めたり奥行を出すためにもこういった暗色はとても使い勝手がいいです。
めちゃめちゃ久しぶりの透明水彩の推し色紹介でしたが、まだまだ個人的に好きな色は沢山あるのでまた紹介します(/・ω・)/